寝る子
師走に入り、世間が気忙しくなってきた今日この頃。
そんな中今日も夢窯の作陶室では、ろくろを回す音がゆったりと響いていました。
すると、カラカラと扉の開く音。誰か来たかと顔を上げても、誰もいません。さてはと下を見ると…眠そうな目と、目が合います。大きなからだ、ふさふさのしっぽ。
勝手知ったる様子で作陶室の中へ。
暖を求めて膝の上にのってきたのは、
夢窯にやってくるGatto libero(自由ネコ)の一匹。冬になって蓄えた脂肪と冬毛でちょっと小さなたぬきのよう…おっと失礼、怒らないで!
膝の上で寝始めてしまったネコ。よく寝る子、だから寝子、ネコ、になったなんて説もありますが、本当によく寝る。足がしびれるから5分だけだぞ、と言ってはみたけれど、寝始めたネコを見れば起こす気にもなれず、結局20分も膝の上にのせていました。
その間ふと窓から見た夕暮れのはやさに冬を感じ、膝の暖かさにほっとした、そんな穏やかな一日の終わりでした。
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